本試験が迫ってくると,ついつい本試験向けに作られたオプション講座や、総まとめ的な参考書、問題集を購入したくなります。
それもそうですね。結局、膨大な範囲の中で、何が重要なのか、何が出るのか、みな知りたいのです。
しかし、我慢できずに新しい教材に手を伸ばし、ひと通りはやってみるものの知識は定着するものではありません。
それは何故か。
浅い学習しかできないからです。
まずは、今まで取り組んできた教材を信じることです。繰り返しやってきた教材であれば、自分の弱いところ、覚えきれていないところが一目瞭然です。そこをただひたすら繰り返し取り組むべきなのです。
しかし、ひとつだけ直前期に最大の効果がある教材があります。
模擬試験です。
この効用を知ったのは8年連続受験の後半でした。それまでは模擬試験の結果に一喜一憂して、受けたことで満足し、見直しもそこそこで教材としてはあまり振り返りませんでした。
なんと、もったいない。
模擬試験こそ、資格学校の講師陣が毎年叡智を絞って作っている論点の塊なのです。各社のプライドがかかっていると言っても良いでしょう。
模擬試験は、大体2回から3回のセットで構成されていますが、各試験の中で、当然問題は重複せず、基本的は論点はもちろんのこと、法改正、白書のポイント、沼にはまりがちな労働一般、社保一般の中の重要論点が、集約されているのです。
模擬試験を受けた結果の点数なんてどうでもいのです。テスト後に配布される解説を読み込み、繰り返し問題を解くことで、試験前の学習はより効率的なものになります。
直前期、全科目を偏りなく学習するためにも程よい分量にまとまっています。
教材は、今まで取り組んできたものをひたすらに繰り返すこと。そして直前期は模擬試験で、全体を網羅しつつポイントを絞った学習をする。私は合格した年はこの模擬テストを全問正解になるまで何度も繰り返し解いていました。
限られた時間で学習している受験生、メモリが少なくなってきているシニアの受験生のみなさん、これだけで合格点はいくはずですよ。
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