さあ、いよいよ本試験です。
1年間さまざまな事を犠牲にして、この日のために頑張ってきました。すべてのチカラを注ぎ込み、最大の結果を導きたいものです。
受験校などではさまざまな、受験テクニックを教えていますが、今回はワタシが実体験の中から編み出したオススメのテクニックをお教えします。
選択試験
午前中は、選択科目8問を1時間20分で解きます。時間配分は一問10分が目安です。
問題を開いてまずやるべき事は、問題文を読む事。すぐに空欄ごとに選択肢を探さないことです。
選択肢はわざわざ混乱するように似たような肢を用意していますので見ないこと。問題文を読んで直感で解答を考え、その解を選択肢の中から探します。見つかればそれが正解。
見つからなければ該当しそうな選択肢をグルーピングして再度問題文読み、空欄の前後の文章から解答を探り出します。
選択肢の並び順は、数字は若い順。単語は五十音順となりますので、グルーピングの際は最後の選択肢まですべて目を通すようにしましょう。
選択は、5問中3点確保できないと、他が高得点でも不合格となる恐怖の「足切り」となります。逆に3点獲得が固ければ、全問正解に固執する必要はありません。サッサと次の問題に移りましょう。難問はひと通り終わってからでも十分間に合います。
選択は結構時間に余裕があって見直しできるのですが、1回目の直感が正答のことが多いです。選択肢を見れば見るほど混乱させる試験問題制作者のプロの仕事に引っかからないよう注意してください。
択一試験
さあ、午後は択一。長時間の本丸です。
70問を、3時間30分(210分)で解きます。時間配分は1問2分30秒で解き、残りの35分を見直しタイムとして確保しましょう。1科目あたり25分が目安です。
ワタシは試験が始まると、まずは科目ごとのタイムスケジュールを問題用紙の表紙に書き込みました。このタイムマネジメントはとても大事。自分の進捗状況が把握できるからです。
しかし、タイムスケジュールどおりには行きません。
連続して受験した初期の頃は、途中睡魔に襲われました。問題文を何度読んでも目が滑るだけで頭に入ってこないのです。隣の若者が、カリカリとペンを進める音を聞きながら、なんとスリーピングタイムです。1年間がんばってきたのに、ワレはなにしとんじゃいという感じです。ただただ時間に追われて、最後の年金科目はほぼ考える余裕もなくガタガタとなりました。
この眠気と時間切れの闘いを制する方法が2つあります。
ひとつは積極的にトイレに行くこと。
当初はトイレタイムはタイムロスと考え、開始前のトイレチェックに神経質になってましたが、一度トイレに行くとリフレッシュの効用に気づき、ちょっと能率が悪くなると絞り出すようにトイレに行きました。顔も洗っちゃいます。
もうひとつ秘策は、5つの問題文を全部読まないこと。
60ページに渡る問題文は、読むだけで脳内のブドウ糖を消費し、昼休みに摂った森永ラムネもエンプティ状態になってしまいます。
なので、問題文を1問目から解き始め、これが正答と思ったら、それ以上は解かずに次に進みます。1問目が正答であれば残りの4問の設問はやらないのです。
これは私にとって画期的な方法で、バンバン進める事ができ、余裕を持って全問解き終えることができました。そして、残りの時間を使って悠々と、解答に自信がない問題の見直しをすることができました。
このやり方の良いところは、限られた時間で全問題対応できる。時間的なストレスを感じることなく精神的に余裕が持てる。そして、余った時間を冷静に難問に使うことができるので、少ない労力で闘わざるを得ないシニアにはオススメです。
おまけ 試験直後の過ごし方
受験テクニックは自分に合ったやり方を見つけるのが1番ですが、上記のメリットを感じる方は、是非一度お試しあれ。
そして、受験後は,各校からの解答速報が出るまではしばし放心しましょう。
ワタシは帰りの電車の中で、空になったブドウ糖の代わりに、ウイスキーのポケット瓶をグビリとやりながらひとりお疲れさん会をしておりました。どんな方法でも良いですが、まずは、自分にお疲れさまを言ってあげましょう。
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