社労士試験 シニアが有利な3つの理由

私は昨年59歳の時に、連続受験8回目で合格しました。合格率は全体で6.9%。50代では1.3%。60代ではなんと0.5%となります。

これを見ると、シニアの社労士受験は、高齢化に伴う著しい記憶力の低下との闘いであるようにも思えます。

しかし、心配することなかれ。

われわれシニアには、若者にはない強力な武器が3つあるのです。これを駆使すれば忘却曲線との闘いに打ち勝つことができます。

まず一つ目は、人生経験の長さから得られる実体験を通じた学習です。

豊富な職業人生を通じて、労働時間や賃金や有休などから学ぶ労基法。健康診断や産業医との関わりから学ぶ安衛法。仕事でのケガや通勤途上災害で学ぶ労災法。失業しないと実感わきにくいが雇用されていても受給できる育児、介護の休業手当や教育訓練給付金から学ぶ雇用保険法。給与計算の仕事をしていたらど真ん中の徴収法。働き方改革で目まぐるしい労働一般。日常でお世話になっている健康保険法。そろそろ気になる老後の「ねんきん定期便」で自分の年金額が気になる厚生年金保険法。これから高齢者となって親身に感じる年金、医療制度、親の介護で初めて知る介護サービスの複雑さなどから学ぶ社会保険一般。

そして,日々入ってくる労働法令や社会保険制度の見直しのニュース。

なにもテキストで学ばなくても、日常生活の中で触れる機会が多いものばかり。人事や給与計算の仕事をしていなくても、労働者であれば国年以外は全て今までの職業ジンセイに関わりがあります。

この豊富な経験は、若者にはまだありません。

われわれシニアは、日常の自分の人生で起こっているイベントを理解するだけで、テキストの文字面だけでない生きた知識を身につけられるのです。なんということでしょう。

二つ目は、カラダの変化です。

年齢を重ねるに応じて、早く目が覚めてしまいます。中にはこれを苦にして歳を取ると目が覚めて仕方がないなどと嘆く方もいますが、若いうちは眠くて眠くてしかたがなかったのにもう寝なくて良いのです。まさに、これは神がくれた時間の贈り物です。

50代になった頃から目覚めが良くなり、これ幸いと机に向かうことができました。皆が寝ている静かな朝4時は絶好の学習時間となりました。

最後は、食べる量の低下です。

これは55歳くらいから意識するようになりましたが、以前より食べる量が少なくなってきます。中には、以前と同じように食べると肉になってしまうと代謝の悪さを嘆く方もいますが、これも神様からの贈り物です。燃費が良くなってきているのです。

昼は、妻におにぎりを作ってもらってさっさと済ませて、問題集を持ってカフェに行きます。試験前になると晩ごはんを食べる時間も惜しいからと、自宅に帰った後もおにぎりを作ってもらい、片手でおにぎり、片手でペンを持って問題集とにらめっこすることができました。

以上の3つは、私の実体験を通じて感じたシニアならではのメリットです。

高齢化にともなうカラダの変化にはうまく対応していかなければなりません。

変化をポジティブに捉えることで、学習にプラスになることもあります。

ご同輩。われわれには若人にはない、隠れた力を神から授かっています。

うまく活用しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました