社労士としての提供価値 採用の極意①

大学を出て初めて入社した会社が生命保険会社だった。

当時バブル期で有り余る収入保険料を、世界の投資マーケットにばらまき「ザ・セイホ」など持ち上げられていた時代だ。

ワタシは総合職として入社し、研修含め13年間営業管理職として勤務した。いわゆる営業所長である。

営業所長の仕事は大きく分けて3つ。「採用」「育成」「市場開拓」である。

その中でも採用は1番の根幹であり、これ無くして育成も市場開拓もない。

当時、インターネットの普及前。BtoCの営業は人を介して行われ、生保のような積極的に購入されにくい商品は、訪問販売が主流の営業スタイルだ。生保各社は営業職員の採用に血眼になっていた。業界最大手のニッセイが繰り返し流していた「日生のおばちゃん今日も行く〜」のCMは、会社を挙げての採用プロモーションだ。

国内の生保加入率は既に90%を越えており、生保の売り込みは決して歓迎されるものではなかった。

つまり、だれもやりたくない仕事だったのである。

その採用をどうするか。

仕事を探している人を見つけるには、ハローワークが1番。しかし考えることはみな同じでハローワーク前に生保各社の幹部が立ち並び、出てくる失業者をつかまえては勧誘を始める。

イケメン所長から口説かれた話しを聞く女性はたまにはいるが、そもそも生保の仕事を望んでいない人に説明しても嫌われるのがオチだ。あげくのはてにはハローワークから生保出入り禁止の張り紙がはられる始末。

採用ができる(あまりイケメンでもない)営業所長は、そんな不効率なことはしないのだ。

次回以降、この採用方法についてお伝えしていきたい。

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