社労士としての提供価値 採用の極意②(地域密着編その1)

今回は生保の営業所長時代の営業職員(当時はセールスレディと言っていた)の採用方法についてお伝えする。

特徴的なのは、まずは地域密着である事。

その地域に明るく、知り合いが多い方が営業上優位である。

次に、基本的には女性である事。

生保営業の仕事は、同じ所に根気よく通う農耕型と言われる。次から次へと獲物を狙うことに強い男性にはない「コツコツ根気」が必要。その点、女性は根気強い。雨の日も風の日ももくもくと働く。

また、女性は良いと思った事は、人に話すのが好きだ。自分の扱う商品が気に入れば、黙っていても売ってくる。

この地域のご婦人を、どのように採用するか。

まずは、現在働いている営業職員からの紹介である。

営業職員には採用に対するインセンティブも大きく、金銭的な動機づけもしやすいが、自分の大事な友人を変な職場には誘えない。

大前提となるのは、所長との信頼関係と職場の雰囲気が良いことに尽きる。

採用のアプローチは大きく4つあるが、今回はそのうちの2つを紹介したい。

オードソックスなアプローチは、候補者に直接ご挨拶をさせていただくこと。そこで細かな話はしない。なんとなく「あなたみたいな方とお仕事したいですね」とか「この後仕事に向いてますね」と言ったら言葉を投げかけて反応をみる。良い候補者であればそこからお百度を踏むのである。

幸い、採用の入り口に、登録研修会といったお小遣い稼ぎにもなる研修があるので気軽に参加してもらう。その研修会の間に人間関係を作り入社のハードルを下げることができる。

2つめのアプローチはイベント動員である。

生保の商品はどこの会社も似たり寄ったりで、営業の決めては、人間関係、信頼関係に頼っていた。

そこで、営業所をあげてのイベントが毎月のように催され、そこに候補者を連れてきてもらうのだ。

料理教室、ダンス教室、手芸教室、ボーリング大会etc.なんでもござれで、玄人裸足の職員が講師を勤める事もあれば、お客様の中に一芸ある人があればお手当を出して講師をお願いしたり。

もうとにかく楽しいのである。

生保の仕事って楽しいんだ!職員のみなさんはみんな優しいんだ!という事になる。

その中でも、仕事をするには至らない人も当然いるが、信頼関係ができあがったところで保険の契約に至る事もある。

ここまで書くと生保の所長は遊んでばかりではないか!というお声も聞こえてくる。

が、しかし、入社してからの育成が大変なのである。

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